原発にミサイルが命中しても放射性物質が大量放出される訳がない

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などと、電気事業連合会の勝野哲会長が発言しました。この記事のタイトルは私がフィーリングで適当に付けたものですが、正確には「ミサイルが撃ち込まれても放射性物質は大量に放出されない」だそうです。一報を伝えたテレ朝ニュースの動画を見てみたんですが、突っ込みどころ満載で、逆に、国民に不安を与えているだけな気がしました。既にネット上では、このおっさんの発言に対する突っ込みの嵐で収拾がつかなくなっています。ただ、このおっさん…いちおう、KO大学卒で中部電力の社長まで勤め上げたエリートなんですが…会見の話し方や態度から東大話法とも何か違うような気がします。中部航空宇宙技術センターの理事も勤めていたようなので、ロケットなど宇宙に関するものにも知見があるんでしょう。

遠まわしで本音を語っただけなのか?

ミサイルもロケットと言えばロケットですし、生粋の電気屋さんによる頓珍漢な専門バカ発言にも思えません。もしかして、国民に注意喚起を促すべく、柔らか物腰で本音を話していただけなんでしょうか?でなけりゃ~こんな「突っ込みを入れて俺をいじってくれ!!」と言わんばかりの自虐的な変態ドM発言なんかしません。きっと本音なんですよ!!本音!!ほら、サスペンス映画とかでも、よくあるじゃないですか。本音をストレートに話しちゃうと影の組織から命を狙われちゃうので、それとなくトボケた発言して自分の身の安全を確保するって感じのやつを…このおっさんは身を呈して、男としての全プライドを賭け、真実を白日の下に晒そうとしただけの勇気あるオジさんなのかもしれません。ダメなものはダメと…でも、いいんですかね…お孫さんが幼稚園で「ジイが大丈夫だって言ってたもん!!」「ジイをバカにするな!!」などと言い張り、クラスのお友達とケンカにでもならなければ良いのですが…この発言を通じて、最終的には愛する家族を守りたかったんでしょうが、家庭内における祖父として権威が失墜してしまっては身も蓋もありません。この辺まで覚悟して発言したんでしょうか?まぁ、一般庶民がお上の個人的な事情や都合まで考える必要はありませんし余計なお世話でしょう。

建物に大きな被害が出たとしても大丈夫

なワケが普通にありません。なので、この発言の趣旨は「大きな被害でも建物のみに限定したものなら大丈夫」でしょう。つーか、別の例で分かりやすく説明すると、公衆の面前であったとしても「パンツが脱げたくらい大丈夫!!」と言っているに等しい開き直り発言です。確かに、原発は分厚いコンクリートで覆われているので、中心部まで含めて原発全体を木っ端微塵に破壊するなんて事は困難でしょう。しかし、冷却のための外部電源などの周辺施設は簡単に破壊する事は可能です。これは、東日本大震災の時に我々日本人が身をもって学んだ事です。それに、相手が本気で原発に攻撃を仕掛けようと考えているならば、一発二発のミサイルで済むわきゃありません。撃ち落とされる事を織り込んで、複数発かましてくるのが普通でしょう。そうなると、建物内部で鎮座している一物まで被害が及ぶのは確実でしょう。だから、誠に残念ながら全弾命中してしまった場合は、御開帳で中の一物が露出して噴火、放射性物質を出血大サービスしてしまうのは想像に難くありません。まぁ、これは最悪の場合ですが…東西冷戦時代には、核ミサイルで敵国の原発を攻撃する事で、相手国にダメージの相乗効果を発揮させる戦術なんてのもあったはずです。戦争になったら原発は格好の攻撃目標です。そうなったら、幼稚園におけるお孫さんの立場はありません。

できる限りできる

この発言を聞いた瞬間、何かこう…少し妙な感じのする日本語だと直感的に思いました。言葉尻を捕らえてイチャモンをつけたい訳ではありませんが、この場合に妥当な言い方は、普通に「できる限りの事は最大限する」だと思いますし、それが一番無難な言い方です。もちろん、おっさんが伝えたかった本来の意図はそれだと思います。でも、まるで「できない事はできない」とも伝えたいような…一見すると前向きな言い方ですが実はすげー後ろ向きであって、ぶっちゃけ、終わってる感や悲壮感がにじみ出た、このおっさんの本音に聞こえます。確かに…地震などの自然災害から原発を守るのは電力会社としての責任です。しかし、戦争レベルの人為的な災害となると「ちょっと、それは勘弁してくれよ!!」と言いたくなる気持ちもわかります。電力会社も所詮は民間企業です。そりゃそうです。もしも、本当に万が一の事態が発生してしまった場合は「パンツが脱げたくらい大丈夫」と言っただけで「中の一物まで大丈夫」なんて一言も言ってないと逆ギレしそうな予感すらします。それに、冷やしたり閉じ込める等といった措置を安全に行える保障はどこにもありません。ミサイルだけならまだしも、武器を持った兵士や工作員に接近され、復旧作業を邪魔されたらたまりません。やっぱり「ウチらでできん事はやらん!!」が本音でしょう。

航空機の突入にも対応できるのでミサイルも多分大丈夫!?

福島の原発事故後に改訂された新規制基準では、航空機の突入も想定しているので、ミサイルが撃ち込まれても多分大丈夫だろうと発言…でも、電気事業連合会的には、ミサイルに対する特段の対策はしていないので、だから何のこっちゃ的なオチになっています。これは、原発にミサイルや特攻をかまして来る航空機を迎撃するための装備が欲しいと言っているのでしょうか?それなら理解できます。個人的には、原発関連の敷地内に機関砲や小型ミサイルなどの対空近接火器くらい設置しても良いと思います。でも、原発自体に対する反対運動もある中で、原発の武装化なんてノリになったら、さらに反対運動に拍車がかかり、原発に対する国民の理解も阻害し兼ねない要因ともなります。原発武装化は難しいでしょう。ところで、ニュースサイトなどでは電気事業連合会のことを電事連なんて略して表記していますが…電事連なんて語感からして、何かとっても強そうな感じのする「正義の組織」を思い浮かべます。科学者があーでもないこーでもないとか、ナントカ~カントカ~大作戦みたいなノリで荒唐無稽な軍事作戦の立案でもして、肝心の隊員達は普段は別の職業を持っていて、正義の味方と兼業していたりするような…でも、超電磁ヨーヨーとか超電磁竜巻なんて言っても、今の若い人達には通じなさそうです。つーか、どんだけ自分もおっさんなのかorz

でも冷静に考えて見れば

もっとも…北の国のミサイルの命中精度なんか怪しいもんです。日本海沿岸に点在する原発をミサイルでピンポイントで破壊するのは事実上困難でしょう。ぶっちゃけ、今回の発言内容の前提条件に対して、やや取り越し苦労の側面があるようにも感じます。もちろん、油断して侮ってはいけませんが、やっぱり、東京や大阪などの巨大都市圏にぶっ放した方が普通に効果的です。目標地点から数キロくらいの誤差で着弾しても効果は絶大です。それよりも、警察力でも対処が難しそうな戦闘工作員の原発への接近、破壊行為が心配です。ミサイルなんかで原発を破壊するよりも、こちらの方が現実的な実行手段だと思います。映画『エンド・オブ・ホワイトハウス』みたいなノリで北の国の工作員がやって来て、施設を警護する警察官をバッタバッタとなぎ倒して、たちまち原発内部を占領しちゃうなんて事…ラングーン事件や大韓航空爆破事件なんか実際過去に起きた事件から想像すると、ミサイルによる核攻撃や毒ガス散布などによる攻撃はなくても、こういったテロっぽい事はわりと本当にやりそうなので怖いと思います。なんと言っても、それを実行する役は、いらぬいらぬ金はいらぬ、地位も名誉も名もいらぬ、命さえもいらぬといった、とても始末の悪い感じのする方々です。それを良い方向に活用させれば、北の国も今とはだいぶ違ったものになっていたんでしょうが…

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