プロとしての自覚を疑う世界的ジャズ音楽家の本番舞台上での行い

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世界的なジャズトランペット奏者で有名な日野皓正氏が、8月20日に都内で開かれた小中学生との共演演奏会の本番舞台上で、ドラムを担当してた男子中学生に対して往復ビンタをするなどの暴力行為に及び物議を醸しています。当日の事件発生を知らせる一報では、状況がよく見えないものであったため、ネット上を中心に様々な憶測を呼んだ。しかし、数日経過し具体的な内容で報じられるようになり、また、当時の状況を映した動画もYouTubeに出回るなどして、ようやく事件の状況が明るみになりました。当初は、日野氏の暴力行為に批判を上げる声が強かったものの、徐々に同情論も目立ち始めています。実は、被害者とされている男子中学生が、事前に決められた舞台演奏の段取りを一切無視して暴走したのが事の発端だった。

同情はするが疑問として残る同氏のプロ意識

男子中学生が決められたルールをガン無視して、長時間に渡りドラムを独奏し続けていたため、日野氏が激昂して問題の行為に及んだ事が判明したからだ。たしかに、チームワークを搔き乱して暴走する子も問題だ。中学生にもなれば部活動もやりチームワークを学ぶだろうし、善悪の区別くらいつく年齢なはずだ。もちろん暴力はいけないが、私もこの点に関しては日野氏に同情する。しかし、プロの音楽家・エンターティナーの本番舞台上での行いとしては大いに疑問だ。アマチュア音楽家の演奏会とは訳が違う。問題の演奏会は世田谷区教育委員会が主催する「Dream Jazz Band 13th Annual Concert」で、同区の小中学生と日野氏が四カ月間にも渡り練習を重ね、当日限りの共演演奏会を開くというものだった。子供たちの才能の芽を育てる目的の体験学習企画だった。当日は数百人もの観客で会場の席は埋め尽くされ、大人¥4,500、高校生以下は¥2,250と決して安くない料金を徴収した上ので演奏会だ。大勢の観客を目の前にして感情的になり、このような暴挙に出る神経が信じられない。同氏のプロとしての自覚を疑う。舞台上でのハプニングなんて今回が初めてとは思えないし、多くの想定外な事態や経験に遭遇しているはずだ。その場の状況に応じた臨機応変な対応ができなった訳ではないはずだ。

プロとしての真価が問われた瞬間

日野氏も問題のドラム担当の中学生も、頭に血が上り周囲の状況が見えてなかったのか?ドラム演奏に暴走する子からスティックを取り上げ、それでも逆らい素手でドラムを叩き続けたため、日野氏は激昂して鬼の形相になり、この子の髪の毛を引っ張り往復ビンタを喰らわした…事件の流れはそんな感じだ。たしかに、ドラム演奏は止めなければならない状況であった事は認める…しかし、観客の立場からすれば見苦しい光景以外何ものでもない。けれども、日野氏が問題の子からスティックを取り上げ床に投げ捨てた瞬間は、観客は舞台上での同氏のこの行為をコミックバンド演出と勘違いして笑って見ていたらしい。プロとしての真価が問われたのは、まさにこの瞬間だったと思う。満面の笑みで髪の毛を掴んだまま離さず、全力で目の前のドラムにこの子の頭を繰り返し叩きつけ、主導権を奪いつつ何事もないように演奏会を続ける事はできたと思う。同氏の経験を持ってすれば、片腕一本で中学生の頭部を使ってのドラム演奏は容易にできたはずだ。脳震盪を起して気絶しようが口から泡を吹こうが、決して安くない公演料を徴収しているからには、観客に感動を提供し続ける事はプロの音楽演奏家・舞台エンターティナーとして絶対使命だ。問題の子だって覚悟の上でやった事だろうから、これで死んでも本望だろう。音楽史上初の頭突きによるドラム演奏が実現したはずなのに残念でならない。

やり方と方法はいくらでもあった

開き直ってコミックバンド演奏会に豹変させて、さらなる感動を観客から誘い出す余地は十分あったはずだ。目の前に笑ってみている客がいる以上、それを絶やしてはいけない。世論は、以前として、この事件に関して暴力反対派と擁護派に分かれ議論が続けられているが、私は、少し視点を変えて事件を別角度から見て議論をする事を強く主張したい。日野氏も全身全霊で取り組んだものだっただろうし、中学生も半端な気持ちで舞台に上がっていた訳ではなかったはずだ。こういった状況に陥った場合、意表を突く以外に対処は方法はないと思う。ただ髪の毛や胸倉を掴んだり、普通に叩いたり殴ったりしても、観客側は舞台上での見苦しい暴力行為、メンバー同士の喧嘩沙汰としか見ない。ドラム演奏に暴走するこの子の背後を素早く取りバックドロップを喰らわし、ドラム演奏を自分と交代させる選択肢もあったはずだ。通常、音楽の演奏会でバックドロップが披露される事はないので、観客はコミックバンド演奏会からさらに別の何かへ進化したものと錯誤して、固唾をのんで真剣な姿勢で舞台を眺め続けたに違いない。頸部が損傷しようが目ん玉が飛び出そうが、決して安くない公演料を徴収しているからには、観客に迫力を提供し続ける事はプロの音楽演奏家・舞台エンターティナーとして絶対使命だ。音楽史上初のプロレス技によるアグレッシブな奏者交代劇が実現したはずなのに残念でならない。

音楽の活動を通じた多様性の形成

舞台上で中学生を伸びたまま放置するのは良くないので、最後に、悶絶状態のこの子の体を使って、日野氏が腹話術でも披露して舞台の幕を閉じれば良かったと思います。暴走した原因から経緯まで日野氏の一人芝居で適当に説明して観客を納得させれば、それですべて丸く収まった話です。突然のハプニングに対するやむおえない舞台演出の一貫です。そもそも、本来ジャズは自由気ままな音楽だし、多少、音楽とまったく関係のないナニかとコラボレーションさせても問題ないと思います。途中で目が覚めそうになったら?ああ、そしたら、もう一回、目の前のドラムセットにでも頭を叩きつけて気絶してもらいましょう…この場合は。通常、音楽の演奏会で腹話術が披露される事はないので、観客は別の何かから何だかよくわからないモノへ跳躍したものと錯覚して、興味津々な姿勢で舞台を眺め続けたに違いない。いや、目の前で起こるファンタスティックな光景に絶句していただろう。前頭葉がイカれようが何が起きようが、決して安くない公演料を徴収しているからには、観客にナニかを提供し続ける事はプロの音楽演奏家・舞台エンターティナーとして絶対使命だ。これはこれで批判を受けるかもしれない。しかし、芸術家の多くは後世に認められ称賛されるものだ。だから気にする必要はない。音楽史上初の腹話術による奏者のコントが実現したはずなのに残念でならない。

暴力反対を叫ぶ理由

って何だろうね。いや、もちろん暴力はいけません。しかし、今回の事件はそれとは別次元の問題と言いますか、なんだか気分的にスッキリしない理不尽な事情も並行して存在しているような気がします。日野氏に対して暴行罪で訴えを起こすと言うなら、音楽演奏会の進行を妨げた側にも業務妨害のかどでキッチリ罪を償ってもらいたい…そんな心情に普通になります。現在、日野氏は公演活動のためなのか海外にいるらしい。世田谷区教育委員会は一連の騒動に対応するため、本人が帰国したら事情聴取を行うとの事ですが、これはぶっちゃけ「訴状が届いていないのでコメントできない」的な対応でしょう。あきらかに事態の鎮静化を待って逃げている感じです。日野氏ではなく世田谷区教育委員会が…日野氏は世界的なジャス音楽家だし多忙な身であるには変わらないだろう。流石に海外逃亡なんてセコイ真似はしないと思います。それにしても、問題の男子中学生もなぜ暴走したのか?多くの観衆に注目され演奏しているうち恍惚状態になってしまい、精神的にぶっ飛んだ状態になって気でも狂ってしまったのでしょうか?この点も含め、四カ月も一緒に練習させていたなら、明らかにジャス演奏に適正のない子と十分把握できたはずだ。子供たちの才能の芽を育てると言うのなら、トランスへの転向を進めなかった同区教育員会の落ち度が今回の事件の核心であり許しがたい重大な問題だ。

  • 客席からは笑い声が上がった。舞台の演出だと思ったらしい。J-CASTニュース「「中学生にビンタ」日野皓正に擁護論も 「悪いのは生徒の方」「同情するよ」」https://www.j-cast.com/2017/08/31307273.html?p=all(2017年8月31日)引用
  • お客さんの前だろうがどこだろうが、俺はバカヤローと言う。真剣だから。ハフィントンポスト「日野皓正氏、中学生へのビンタに「必要な時もある」 一方で「行き過ぎた」とも」http://www.huffingtonpost.jp/2017/09/01/hino-terumasa_a_23193820/(2017年09月02日)引用
  • 運営側の自覚が不足していたと感じます。まぐまぐニュース!「日野皓正氏のビンタは体罰。では誰がどうするのが正解だったのか」http://www.mag2.com/p/news/263672(2017年9月7日)引用

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